この連載の記事
1. 音の二面性
――最初から雑な質問で申し訳ないのですが、まずは音楽がどのように生まれ、人間の歴史の中でどんな役割を果たしてきたのか、といったあたりから教えていただけますか。
2. 音楽と録学
――いまのお話ともつながると思うのですが、たとえば教会のパイプオルガンが鳴るだけで荘厳な雰囲気になるみたいに、ある音によってその場の空気というか、場そのものがつくられることってありますよね。
3. 西洋の音楽観
――西洋絵画の話が出ましたが、日本では音楽も「西洋のもの」というイメージが強いですよね。そのヨーロッパの人びと――というくくりも大雑把ですが――は音楽をどういうものとして捉えているのでしょうか。
4. 「わかる」と「感じる」
――クラシックなんかを聴いていると、たまに、音楽がわかるってどういうことなんだろうと思うことがあります。言語であれば、たとえば「デンシャ」という音が、人を乗せて走っている鉄の箱のことを指しているんだと知れば、「電車」という言葉が一応はわかったということになりますよね。でも『美しき青きドナウ』を聴いて、きれいだな、いいな
5. 「いい曲」の条件
―― 『4分33秒』が音楽のストーリー性を否定するものだとしたら、フリージャズなどの即興はまた違ったやり方でそれを揺さぶるものですよね。既存のストーリーに縛られるのではなく、瞬間瞬間に新しい意味を紡ぎ出していくというか。