この連載の記事
1. 社会の分化が自由を生む
――先生はご著書『アナーキズム』の中で「個人の自由はアナーキズムの主張の中核に存在する」と述べておられますね。アナーキズム(無政府主義)には過激な思想というイメージが強かったので、その中核に自由があるというのは個人的にはちょっと意外だったのですが、ここでいう自由とはどのようなものですか。
2. フランス革命の「過ち」
――社会契約論といえばルソー(1712-1778)もその論者のひとりですが、ルソーが考える自然状態(社会が成立する以前の状態)というのはどういうものだったのでしょうか。
3. 自由と一致する秩序
――産業化に伴う分業によって生み出される人為的な差異をアダム・スミスが見出したということでしたが、ここでいう分業とは具体的に言うとどのようなものですか。
4. アナーキズムと新自由主義
――プルードンの思想の中心的な概念のひとつとして「アソシアシオン」があると思うのですが、これはさっきお話のあったギルドのようなものと考えればいいですか。