この連載の記事
1. 天皇の明治維新
――天皇制や日本の近代化を考えていく上で、やはり明治維新は大きなポイントのひとつだと思いますが、維新前、つまり江戸時代の天皇というのはどういう存在だったんですか。
2. 崇敬の内実
――明治維新を境に、それまでのいわゆる公家的な天皇像ではなく、男性化・軍人化された近代の天皇像がつくられていったというお話でしたが、そうした天皇の存在はどのようにして国民に広まっていったんですか。
3. 挫折した「大正流」
――明治天皇や昭和天皇に比べると、大正天皇の印象は薄い感が否めません。在位期間が15年と短かったのもあると思いますが、どのような天皇だったんですか。
4. 皇祖と国民
――昭和天皇は幼い頃から明治天皇を理想として――自由奔放な大正天皇を「反面教師」として――教育されたというお話がありましたが、戦前・戦中はもちろん、戦後も宮中祭祀にはかなり熱心に取り組んでいたそうですね。