この連載の記事
1. 物体はなぜ落下するのか
――物体の運動や万物の構成要素といったテーマは古代ギリシャの哲学者の間でも議論されていたようですね。アリストテレスが「重い物は軽い物より速く落ちる」と言ったのはよく知られていますが、こうした哲学者の議論と近代物理学の違いは何ですか。
2. 月はなぜ落ちてこないのか
――リンゴが木から落ちるのを見たニュートンが「リンゴは落ちてくるのに月はなぜ落ちてこないのか」と考えて万有引力の法則を発見したという話は、つくり話だそうですが面白いですよね。ニュートンは重力を「力」だと見なしたということでしたが、そこからどうやってすべての物は引き合うという発想に至ったのでしょうか。
3. 物体の落下速度はなぜ重さによらないのか
――ニュートンの理論では重力がなぜ物体の質量に比例するのか、そして、そもそもなぜ何もないところを重力が伝わるのかがわからなというお話でした。これを解明したのが一般相対性理論だということですが、アインシュタインはどのように考えたんですか。
4. 地球の公転運動は、なぜ感知できないのか
――地球が太陽のまわりを回っているのは常識中の常識ですが、知識としては知っていても、われわれが日常生活でその地球の動きを感じることはありません。そのことが、天動説が長年信じられていた主な理由だと思うんですけど、私たちが地球の公転運動に気づかない、気づけないのはなぜなんでしょうか。
5. 「ウラシマ効果」はなぜ起こるのか
――相対性理論によると運動している時計は進み方が遅くなるといいますよね。それに関連したものとして「ウラシマ効果」というのをよく耳にしますが、これはどういった現象なんですか。
6. 時間に向きがあるのはなぜか
――時間が過去から現在、未来へと流れているのは疑う余地がないほど当たり前のことのように思えますが、物理学の世界ではそうでもないそうですね。