この連載の記事
1. メディアとは何か
――まずはメディアの定義といいますか、どういうものをメディアと呼ぶのかというところから教えていただきたいのですが、先生の編集された『日本メディア史年表』(吉川弘文館)を見ると1837年のモールスの電信機、いわゆるモールス信号の発明からはじまっていますね。
2. ジャーナリズムとナショナリズム
――庶民の理解は追いついてなかったにしても、政府の方針が奨励に転じたことで、新聞自体はけっこう出るようになるんですか。
3. 戦争と世論
――第二次大戦におけるメディアと軍部の結びつき、もっと言うと日本の軍国主義化へのメディアの「貢献」は多くの人の知るところですが、自由民権運動のきっかけとなり、日露戦争の前には開戦の是非を論じていた新聞が、なぜ、軍部の暴走に追随してしまったのでしょうか。
4. かわら版とネット
――時代を一気に下って、現代のメディアとしてはやはりインターネットの存在が大きいと思うのですが、これまでの新聞・ラジオ・テレビといったメディアとインターネットのいちばんの違いは何だと思われますか。