この連載の記事
1. 女性は動産だった
――ジェンダーの問題を考えるにあたって、まずは戦前の女性の状況といいますか、社会や家庭の中で女性がどのような立場に置かれていたのか、といったことから教えていただけますか。
2. ハビトゥス
――ご著書『自己決定権とジェンダー』(岩波書店)の中で、性別による考え方、感じ方の違いを「ハビトゥス」として捉えるという議論をされていますが、そのハビトゥスというのはそもそもどういう概念なんですか。
3. 自分の身体は自分のもの?
――ご著書『自己決定権とジェンダー』で書かれていた、妊娠して子どもを産むか産まないかという「女性の自己決定権」を、「身体の自己所有」という論理で正当化するのではなく、できる限り社会的文脈の中に戻していくべきだという議論にはすごく納得させられました。私たちは今当たり前のように「自分の身体は自分のものだ」と思っていますけど
4. 男⇄女
――ちょっと話を蒸し返しちゃうようですけど、ハビトゥスという考え方からすると、自分の意思というものは社会的に構築されたものなんですよね。