駒澤大学禅研究所は、仏教学部名誉教授・禅研究所元所長の石井修道先生の傘寿を記念して、下記の研究討論会を開催いたします。今もなお精力的にご研究と後進の指導を続けておられる先生にふさわしく、懐旧の集いでなく、今後の禅宗史研究の動向を示す未来志向の会になるよう準備を進めております。禅宗史研究のこれまでとこれからを展望する有意義な会となるはずです。みなさま、ぜひ、ふるってご参加ください。
日時・場所
2023年10月28日(土) 13:30~17:10
駒澤大学 中央講堂 *事前申し込み不要
プログラム
第一部 記念講演
石井修道先生「道元の日本達磨宗批判再考」
第二部 報告と討論(発表60分:15分×4人 討論・質疑30分)
「石井禅宗史学の継承と発展」
*次世代の研究者が石井先生の禅宗史研究の意義と特徴を分野別に紹介し、自分がそこからどういう影響を受け、それをどう継承し発展させているかを論じます。
①唐代禅から宋代禅へ(小川隆・駒澤大学禅研究所)
②宋代禅宗史――思想史 (土屋太祐先生・新潟大学)
③宋代禅宗史――制度と文献 (張超先生・フランス高等研究院)
④道元禅 (頼住光子先生・東京大学)
https://www.komazawa-u.ac.jp/event/2023/0927-14815.html
駒澤大学禅研究所所長 小川 隆
同副所長・幹事 熊本英人
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これと前後して、東京大学 東洋文化研究所でも、下記の催しが行われます。いずれも禅宗史研究の新たな展開を示唆する頗る有益な会となると思われます。こちらにも、ぜひ、ご参加ください。場所はいずれも同研究所第1会議室です。
10月27日(金)15:00~17:30 開催方法:ハイブリッド形式
シンポジウム「日本における宋代禅の受容と展開」
①中国大慧宗杲による看話禅の成立と日本白隠慧鶴によるその再編
柳 幹康(東京大学東洋文化研究所 准教授)②張超(PSL研究大学フランス高等研究実習院 専任副研究員)
唐国亦有五山十刹否?――義堂周信日記所見中国禅
唐国にも五山十刹はあったのか?――義堂周信の日記に見える中国禅
(通訳:小川隆 駒澤大学総合教育研究部 教授)③ディディエ・ダヴァン(国文学研究資料館 准教授):
日本的看話禅の起源――転換点としての大燈
https://www.eaa.c.u-tokyo.ac.jp/events/symposium-20231027/
〇10月30日(月)16:50~18:35 開催方法:対面
講演会「在法國研究中國宗教(フランスにおける中国宗教研究)」
張超(PSL研究大学フランス高等研究実習院 専任副研究員)
フランスにおける中国宗教研究の歴史と現狀について紹介。中国仏教を中心に禅にも言及しつつ、関連する主な研究機関の実用的な情報も紹介する。中国語(日本語通訳あり)。
https://www.eaa.c.u-tokyo.ac.jp/events/lecture-20231030/