この連載の記事
1. 社会は「個人」でてきている?
――私が何も知らないので基本的なことからお聞きしたいのですが、よく耳にする「ミクロ経済学」と「マクロ経済学」というのはそれぞれどのようなものなんですか。
2. 「自由」か、それとも「公正」か
――産業革命をきっかけに、衣食住に関わる物や人間の労働力までもが「商品」としてやり取りされるようになる中、その市場の論理を分析する学問として経済学がはじまったとのことでした。そこから100年ほど経った19世紀後半のドイツで、経済学の担うべき理念と方法をめぐって「方法論争」が起こります。
3. ネオリベはなぜ広まったのか
――次に価値について考えていきたいと思います。価値といえば、古典派経済学の「労働価値説(労働〈時間〉が商品の価値を決めるという考え)」が有名ですが、古典派から自由主義経済学を受け継いだオーストリア学派は、それとは違う考えだったようですね。
4. 生きていくための経済学へ
――価値判断を放棄し(あるいは市場に委ね)、科学としての経済学を標榜してひたすらに経済成長を追い求めてきた新自由主義ですが、最近になってようやくその問題を指摘する声が大きくなってきました。