この連載の記事
1. 参加と責任のシステム
――民主主義は古代ギリシアからはじまったとよく聞きますが、起源を考える上でポイントになるのはどういったところですか。
2. 共和制という発想
――古代ギリシアの民主制と並ぶものとして古代ローマの共和制があるとのことですが、これはどういうものですか。民主制との違いがいまいちわからないのですが……。
3. トクヴィルの確信
――古代ギリシアで生まれて以来、「民主主義」は大半の期間で衆愚政治のようなニュアンスの悪口として使われてきたということでしたが、ポジティブな意味合いになったのはいつ頃からですか。
4. ヒトラーの独裁を生んだのは?
――20世紀初頭のドイツにおいてヒトラー率いるナチスが権力を握り、まさにユダヤ人の自由や生きるという最低限の権利をも蹂躙する暴挙に及んだのは周知の事実です。ナチスが選挙によって選ばれたことを考えると、この歴史的な蛮行は民主主義の結果起きたということになるのでしょうか。
5. 戦争と民主主義
――最後に戦争と民主主義の関係についてお聞きしたいと思います。今回のロシアによるウクライナへの侵攻は非常にショックを受けました。ロシアの行為は当然許されるものではありませんが、一方でウクライナ政府が国民総動員令を発令し、18歳から60歳までの男性の出国を禁止したことも、私自身はすんなりと飲み込むことができません。国を守